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本荘悠亜/横山博 2台のデジタルピアノによる演奏会 『白と黒で』

音楽ではなく、音から考える

  カシオ計算機の創業者の一人、樫尾俊雄は、電子楽器を開発し、デジタル技術を使って世の中を変える製品を生み出した発明家。子どもの頃から音楽が好きだった俊雄は、人が楽しめる楽器とは何か」。これを追求するために、俊雄は「音とは何か」ということから考え始める。美しい音色とは何なのか……。考えを巡らせ、着想を得たのは鳥の鳴き声だった。「なぜ、鶯は、ホーホケキョと鳴くんだろうか。なぜ、鶏はコケコッコーと泣くんだろうか。デジタル技術を使えば、どんな音でも作り出すことができますが、人間が本当に心地よいと感じるのは、“自然界にある音”だと思ったんです」。彼は、音が“子音”と“母音”で構成されていることに着目し、この2つを微妙に変化させながら合成して1つの音を創り出す「子音・母音システム」を開発した(CASIO公式ホームページより)。

 

 良い電卓は押し心地が良くて仕事も捗る。同じく、良い電子ピアノは弾き心地が良くて、いつでも調律の狂いは無く完璧だ。音量は自由に上げ下げできるから家族や隣人を気にせず練習も捗る。ところがクラシック音楽の世界で電子ピアノはニセモノ扱い。東京に暮らす子供たちが弾いているピアノは9割以上が(その偽りのピアノ)電子ピアノだと言う。本当に電子ピアノはピアノよりも劣った存在なのか!? 今話題の知性派ヴィルトゥオーソ本荘と横山の二人が、電子ピアノが持つ芸術的パワーを世に問う!! この極めて挑戦的な演奏会を、聴き逃す手はない。

 

 

<開催概要>

日程:2024年2月25日(日) 

【昼の部】開演14:00-終演15:30

【夜の部】開演14:00-終演15:30   

*各回内容は同一。開場はそれぞれ開演の30分前。

定員:各回限定80名

入場料:2,900円(税込)

会場:中目黒GTプラザホール

電子チケット:Peatix

音響:otto (電子ピアノ専門店)

 

<曲目>

ドビュッシー: 白と黒で、ベルガマスク組曲

ラヴェル: ソナチネ

ストラヴィンスキー: 春の祭典

ジョン・ケージ: The Seasons

小杉武久: Distance for Piano

スティーヴ・ライヒ: Piano Phase

<交通>

鉄道

東急東横線・東京メトロ日比谷線【中目黒駅】すぐ

■渋谷方面より【所要時間:約4分】

東急東横線:渋谷駅(各停)→中目黒駅

■横浜方面より【所要時間:約20分】

東急東横線:横浜駅(特急)→中目黒駅

 

バス

東急バス【中目黒駅】バス停を下車してすぐ

■渋谷駅方面より

【渋41】渋谷駅→大井町駅

東急バス時刻表WEBサイト

 

https://www.tokyubus.co.jp/

 

<演奏>

 |本荘悠亜|Yua Honjo|

1995年生まれ。滋賀県出身。3歳よりピアノを始める。灘高等学校卒業。東京大学文学部美学芸術学専修(音楽学)卒業。音楽の哲学(Philosophy of music)を専攻し、英米分析哲学の手法による演奏行為論、芸術の定義を研究。卒業論文《テクノロジーによるスキルの代替が音楽演奏の定義に及ぼす哲学的問題―ゴドロヴィッチの演奏論を中心に―》を執筆し次席にて卒業。大学卒業後、3年の会社員生活を経て、桐朋学園大学院大学音楽研究科演奏研究専攻ピアノ科修士課程修了。研究業績に対して同大学院大学奨学金を2年連続授与された。2022年10月、学内オーディションに合格し、チャイコフスキー《ピアノ協奏曲第1番》を桐朋アカデミーオーケストラ(指揮:十束尚宏)と共演。第19回大阪国際音楽コンクールPOA部門ファイナルにて第2位(最高位)受賞。これまでに稲垣聡、クラウディオ・ソアレス、高橋いつき、岡田博美、鶴見彩の各氏に師事。室内楽を銅銀久弥、川久保賜紀の各氏に師事。YouTubeチャンネル「ピアノコーチゆうあ先生」。

 

|横山博|Hiroshi Yokoyama|

1981年生まれ。12歳からピアノを習い始める。日本大学芸術学部音楽学科ピアノコースを首席で卒業。同大学院修士課程修了および湯川制賞受賞。(財)ピアノ教育連盟ピアノオーディション本選入賞。ラヴェル《夜のガスパール》、リスト《ピアノ・ソナタ》を演奏しソロデビュー。2012年スマラノ・オルガン・アカデミー(イタリア)修了。以降、古楽演奏活動と歴史的鍵盤奏法の教育活動に専念し、チェンバロとパイプオルガンを使ったJ.S.バッハの主要鍵盤作品全曲演奏会、《平均律クラヴィーア曲集》全48曲のレクチャーコンサートを開催。パッヘルベル《アポロンの六弦琴》全6曲日本初演。2021年日本バッハコンクール全国大会審査員。また、ジョン・ケージの代表作、プリペアド・ピアノのための《ソナタとインターリュード》全20曲を収録したCDは国内外でベストセラーを記録。映画・音楽・文学・美術批評誌『エクリヲ』は、「史実にもとづいた横山の録音は、アメリカ実験音楽を刷新した」と大きく報じた。

 

<電子チケット>

https://2-digital-pianos.peatix.com/

<チラシ表面>

 

<チラシ裏面>